自転車のヘルメットに求められるものとは何でしょう。
強度?通気性?軽さ?価格?
様々な要素が考えられますが、今回は強度と軽さの秘密についてみていきましょう。
自転車とバイクのヘルメットの違い
自転車の中でも、ロードバイクはかなりのスピードで走ります。
公道でも自動車と同じ速度域で走ったりもします。
そう考えると、自転車のヘルメットもバイクのヘルメットと同様に頑丈であることが求められそうですが、ちょっと違います。
まず、バイクは高速道路では100km/h近いスピードで走ることもあるので、想定しているスピードはロードバイクよりもかなり速いスピードです。
それと、自転車のヘルメットは運動しながら被るものだということです。
バイクのヘルメットは、軽さや呼吸のしやすさ、排熱などは一応考慮されていますが、優先順位としてはかなり低く、強度を第一に設計されています。
一方、自転車のヘルメットは強度はバイクのヘルメットに劣りますが、運動時の発熱や動きやすさを考慮して、軽さや頭部の冷却を考慮して設計されています。
自転車のヘルメットに求められる軽さと強度
自転車のヘルメットには強度はもちろんですが軽さも求められます。
自転車に乗っているときは、常に運動しています。
疲労がたまると頭が重くなってくることがありますよね。
あまりに重いヘルメットは自転車向きではありません。
そこで自転車のヘルメットには軽さと強度のバランスが求められます。
自転車のヘルメットの多くは、硬質発泡スチロールを使うことで軽さを確保しています。
また、硬質発泡スチロールに樹脂製の薄い外殻を被せることで、軽さと強度を両立させています。
自転車の走行スピードで転倒時にも最低限頭部を保護できる強度と、走行時に邪魔にならない軽さのギリギリのラインで作られているのが自転車用のヘルメットです。
自転車のヘルメットは再利用不可
バイクのヘルメットにも言えることですが、自転車のヘルメットは一度大きな衝撃が加わったら再利用はできません。
特に自転車のヘルメットは軽量に作られているので、転倒などで衝撃が加わると、すぐに変形してしまいます。
変形したヘルメットは、その部分の発泡スチロールが潰れてしまうので、次に衝撃を受けた時に吸収することができません。
自転車用のヘルメットは外殻が薄く作られているので転倒に限らずとも、衝撃はご法度です。
自転車のヘルメットがその強度を充分に発揮させるためには、日頃から変形していないかをチェックすることが大切です。
ヘルメットが変形していることを見つけたらすぐに買い換えるようにしましょう。