今やロードレースなどでは必ず目にするメーカーとなったスペシャライズド。
スペシャライズドはどの様にして現在の位置に上り詰めたのでしょう。
スペシャライズドの歴史についてみていきましょう。
スペシャライズドの歴史
それではスペシャライズドの歴史についてみていきましょう。
スペシャライズドはアメリカに本社を置く自転車メーカーですが、他のアメリカ系自転車に比較すると、あまりアメリカ色を感じにくいということがいえます。
それは、アメリカの自転車メーカーの多くがマウンテンバイクの販売からスポーツサイクルをスタートさせていることが多いことに対して、スペシャライズドはロードバイクからスポーツサイクルメーカーとなっていったという歴史が一因となります。
スペシャライズドの創設者であるマイク・シンヤードは大学卒業後に自転車に関わる仕事をするため、欧州旅行に出発し、偶然チネリの創設者と出会います。
そしてチネリの輸入権を獲得したことからスペシャライズドの歴史がスタートしました。
その後、1976年に今もその名が残るロードバイク・アレーを発売、1981年にマウンテンバイクを発売し、世界的なスポーツサイクルメーカーとして成長していきました。
コンタドールとスペシャライズド
スペシャライズドが日本でも認知度があがったのはやはりコンタドールの存在が欠かせません。
スペシャライズドは2000年からツール・ド・フランスにマシンを提供した歴史がありますが、2009年に当時の絶対王者コンタドールと個人契約を結んだことで注目を集めました。
自転車メーカーは通常、チームとサプライヤー契約を結びますが、個人との契約というは歴史的にも異例のことでした。
しかし、コンタドール=スペシャライズドのイメージは世界的にもスペシャライズドの認知度を大きく上げることに成功しました。
近年では世界王者ペーター・サガンを協力にスポンサードしており、サガンモデルなども発売しています。
マクラーレンとスペシャライズド
スペシャライズドはF1チームとして知られているマクラーレンと提携して自転車開発を行っています。
F1マシンは自転車よりもはるかに速くカーボンシャシーを導入しているので、カーボンの扱いには一日の長があります。
さらに、空気の流れ、空力はF1マシン開発の要であり、F1チームは研究開発費を数十億円もかけて最適な空気の流れを追求しています。
ロードバイク界でも定番となったカーボンフレームと、エアロロード。
この開発でスペシャライズドとマクラーレンがタッグを組み、フラッグシップモデルのヴェンジが生まれたのです。
さらに、ルーベに使われているフューチャーショックもマクラーレンとの共同開発に依るものです。
スペシャライズドは常に最新技術を取り入れるという姿勢がその輝かしい歴史を作り出しています。