スペシャライズドはクロスバイクに他社とは全く違ったアプローチをしています。
ロードバイクの廉価版とも捉えられがちなクロスバイクですが、スペシャライズドのクロスバイクは、ロードバイクとは一線を画した「クロスバイク」です。
シラスがなぜロードバイクの廉価版ではないのか、その特徴を解説します。
シラスのバリエーション
まず、スペシャライズドのシラスの特徴となっているのが、バリエーションの豊富さです。
アルミモデルとカーボンモデル、vブレーキとディスクブレーキ、衝撃吸収機構搭載の有無、さらに男女別と様々なバリエーションがあります。
そのためシラスは5万円台から30万円近いものまで幅広い価格帯のモデルがあります。
そこバリエーションの豊富さは、ロードバイクではなく、クロスバイクが欲しいという人の要求をきっと満足させることができるでしょう。
スペシャライズドはロードバイクの代わりとしてはのクロスバイクではなく、クロスバイクに求められる性能を追求してクロスバイクを完成させているのです。
シラスの衝撃吸収
そんなシラスの特徴として、衝撃吸収機構があります。
衝撃吸収機構といえば、マウンテンバイクなどのサスペンションがまずあげられますが、マウンテンバイクのサスペンションは大きさや重量面でデメリットがあります。
そもそも街乗りメインのクロスバイクには岩を乗り越えるようなマウンテンバイクのサスペンションはオーバースペックです。
そこで、シラスにはF1で有名なマクラーレンと共同開発した、Future Shockという衝撃吸収機構がフロントヘッドチューブに内蔵されています。
フロントフォークが20mmほどストロークすることで路面の不快な振動を軽減してくれます。
シラスはロードバイクではないのか
さて、高機能なクロスバイクのシラスですが、そうなってくるともはやロードバイクではないのかという疑問もあることでしょう。
これは車に例えるとわかりやすくなります。
ロードバイクはレースで好成績を出すことを目的としたレーシングカーです。
一言でレーシングカーと言っても、最高峰のF1から、入門向けのF4とカテゴリー分けされています。
一方でクロスバイクは公道を走るスポーツカーです。
スポーツカーにも1000万円を超える高級車から300万円程度で手に入れられるものもあります。
スポーツカーはレーシングスーツやヘルメットを着なくても公道を日常生活で気軽に乗れますが、サーキットに行けばレーシングカーに近い性能を発揮できるという特徴があります。
クロスバイクのシラスも気軽に街乗りで使うことができる一方で、スピードも追求できるという特徴があります。