自転車はそのシンプルな構造から、乗り物としてはかなり長寿命な乗り物です。
都会では、自転車の寿命が来る前に盗難にあってしまうということも少なくありませんが、実際の自転車の寿命とはどのくらいなのでしょう。
一般的なシティサイクルの寿命は?
一般的なシティサイクルの寿命は2年と言われています。
意外と短いですね。
これは、減価償却を考えた場合の寿命で、2年くらい経過すると、パンクなどのトラブルが発生するということからこの数字があげられています。
ただ、屋根付きの駐輪場においたり、こまめに注油する、チューブやワイヤーなどの消耗品を替えるなどのメンテナンスをこまめにすれば5~6年は使えます。
クロモリバイクは永遠に乗れる自転車!?
自転車の寿命を考えるとき、何を寿命と考えるかが難しいところですが、「フレームの寿命」というふうに定義すると、クロモリバイクと呼ばれる自転車の寿命は50年とも言われます。
クロモリバイクは、剛性が高く、金属疲労に強いので、ホイールや変速機、BBの交換などをしてあげればずっと乗ることができます。
同じ金属素材でもアルミフレームの自転車になると、だいたい10年弱くらいで金属疲労が出始めるとも言われるので、クロモリバイクの寿命はかなり長いといえます。
ただし、クロモリ(クロムモリブデン合金)はサビに弱いという弱点があります。
雨の中で乗ったあとに放置しておくとすぐにサビてしまいます。
長寿命を実現するには雨は天敵といえます。
カーボンバイクには明らかな寿命が存在
昨今、自転車のフレームに積極的に取り入れられている素材がカーボンです。
カーボンは軽量で高い剛性を実現できるということで自転車にはうってつけの素材なのですが、寿命に関して言うと、明らかな寿命が存在します。
カーボンは衝撃と紫外線に弱いのです。
それ故、事故などの衝撃でヒビが入りやすく、そういったフレームは使えなくなります。
また、紫外線に長期間さらされると、カーボンの中で剥離がおきてフレームの剛性が落ちてしまいます。
紫外線による劣化は10年くらいは大丈夫といわれていますが、劣化したカーボンはいきなり真っ二つになったりすることもあるので、劣化してしまう前に買い換える必要があります。
自転車の寿命のまとめ
自転車の寿命はメンテナンスやパーツの交換などをしてあげれば10年くらいでかなり長いといえます。
ただ、メンテナンスをしていないと、様々なパーツが劣化してしまうので、数年で寿命を迎えることもあります。
カーボンフレームの自転車については、無理に長期間使わずに、5~6年サイクルで買い替えた方がよいといえます。