ロードバイクのグリスアップといえば、ホイールのハブが定番です。
ロードバイクを趣味とする人の中には、新品ホイールですら分解してグリスアップする人もいたりします。
ホイールのグリスアップは身につけておきたいメンテナンスの1つです。
ロードバイクのホイールのグリスアップを怠ると
ロードバイクのホイールのグリスアップは定期的に必ず行わなければならないものなのでしょうか。
ホイールのハブは走行中は常に高速で回転していて、ハブの中ではベアリングが回転を滑らかにしています。
ベアリングにグリスがないと、金属が直接擦れあって、摩耗してしまいます。
摩耗すると、ホイールの回転にガタが生じたりします。
ただ、ホイールのハブは密封されているので、グリスアップの頻度としては年に1回や2~3年に1回程度の長いスパンで大丈夫です。
ロードバイクのホイールはカップアンドコーン
ロードバイクのホイールのハブに使われているベアリングはほとんどがカップアンドコーンと呼ばれるものです。
カップアンドコーンとは摩耗する部分に金属球が配置されて動きが滑らかになるように設計されたベアリングです。
カップアンドコーンのグリスアップの方法としてはホイールを分解して、洗浄後、金属球と受け部分に新しいグリスを塗布します。
ホイールの分解方法はメーカーやモデルごとに少しずつ違いがあるので、説明書や整備書などを見ながら作業しましょう。
グリスアップは玉当たり調整が大切
ホイールのグリスアップをしたあとは玉当たり調整を上手にやることが重要です。
玉当たり調整とは、ベアリングに使われている金属球にかける圧力を調整する作業です。
玉当たり調整の方法は、玉当たり調整ボルトを締めたり緩めたりします。
ベストに調整する方法としては、一度、玉当たり調整ボルトをキツめに締めて、ホイールを回転した時にゴリゴリと抵抗を感じなくなるまで緩めてあげると適当な締め込みとなります。
部品の戻し方がわからないときは
ホイールのハブを分解すると20点近い部品が出てきます。
グリスアップが終わると、当然ながら同じように戻さなければなりませんが、分解とグリスアップに夢中になって戻し方がわからないこともあります。
ホイールのグリスアップをするときは、パーツを分解するごとに写真をとったり、分解したパーツを順番に並べておくと、戻し方がわからなくなるといったミスは少なくなります。
それでもわからなくなった場合は、メーカーのHPにいくと整備仕様書がアップされていたりするので、それを元にして作業するとよいでしょう。
また、ベアリングのボールは転がって紛失しやすいので、ホイールの分解をするときは、パーツを入れるパレットなどを用意するとよいでしょう。