近年のスポーツサイクルはオリジナル規格などでメンテナンスが難しいものもありますが、ビアンキはどうなのでしょう。
ビアンキのギア交換や調整などのメンテナンスについて解説します。
オーソドックスなビアンキのメンテ
近年のスポーツサイクル、特にエアロロードなどでは、通常のロードバイクとブレーキが違っていたり、ギアのケーブルの取り回しが特殊だったりするものもありますが、ビアンキはオーソドックスなスタイルのものが多くギア調整などのメンテナンスは通常と同じ方法で行うことができます。
エアロロードのオルトレもケーブルの取り回しは一般的な内装方式なので、調整やケーブル交換でもそこまで手間どるということはありません。
もちろん、内装式なので交換時に上手くフレームの中にケーブルを通すにはそれなりのコツが必要ですが、ビアンキだから特殊なツールが必要ということはありません。
コンポの種類には注意
ビアンキはイタリア生まれですが、今や世界的な自転車ブランドです。
自転車ではブレーキやギアの変速機などをまとめてコンポーネントと呼びますが、コンポーネントは日本の自転車パーツメーカー、シマノがトップシェアとなっています。
そのため、日本で走っているロードバイクやマウンテンバイクのほとんどがシマノのコンポーネントを使っています。
しかし、ビアンキは世界的なブランドということで、シマノ以外にも、ビアンキと同じイタリアのカンパニョーロやアメリカのスラムといったメーカーのコンポーネントを搭載した完成車も販売しています。
カンパニョーロやスラムでも、ギアの調整などでシマノとの大きな差はありません。
しかし、交換パーツはシマノと比べると手に入りにくいので、パーツ交換をするときは事前に取り寄せる必要があります。
ブレーキは油圧ディスクの時代に
ビアンキのロードバイクにもディスクブレーキ搭載のものとリムブレーキ搭載のものが登場しました。
近年のロードバイクはワイヤーの取り回しが厳しいモデルが多く、ワイヤー式のリムブレーキよりも、ケーブルの取り回しでもブレーキの引きが変わらない油圧ディスクブレーキが適している傾向があります。
ビアンキのフレームはそこまでワイヤーに厳しくはありませんが、安定して制動できる油圧ディスクブレーキを採用し、時代の流れに沿ったロードバイクモデルを作っています。
油圧ディスクブレーキの場合、パーツ交換や調整などは頻度が少なくなるものの、メンテナンス自体は複雑な作業となります。
今後は、電動変速機と油圧ディスクブレーキがコンポーネントの主流となってきます。