ツール・ド・フランスでもディスクブレーキが解禁されたことで、一気に普及しはじめたディスクブレーキ。
ただ、既に買った自転車はまだリムブレーキなのでディスク化したいという人もいることでしょう。
リムブレーキの自転車はディスクブレーキに改造することができるのでしょうか。
ディスク対応フレーム・ホイールならポン付けするだけ
自転車のフレームとホイールがディスクブレーキに対応していた場合は、ディスクブレーキのキットとブレーキケーブル類を買ってくればあとは取り付けるだけです。
ディスクブレーキに対応した自転車のフレームには、まずフロントフォークとリアエンドにブレーキキャリパーを取り付けるための台座があります。
さらにケーブルの台座などもあるので、適切な取り付けをすればディスクブレーキに改造することが可能です。
あとはホイールにブレーキディスクを取り付けると完成です。
改造の難易度としてはそこまで高くないでしょう。
マウンテンバイクやクロスバイクなどはリムブレーキで販売していてもフレームがディスクブレーキに対応している場合があります。
まずはフレームにディスクブレーキ用の台座があるかチェックしてみましょう。
ディスクブレーキに対応していなくとも可能性はある
問題なのはマウンテンバイクやクロスバイクでディスクブレーキに非対応のフレームを改造したい場合です。
一応、パーツとしては「ユニバーサルディスクマウント」と呼ばれる台座を後付できるものがあります。
あとはホイールをディスクブレーキ対応のものに替えることでディスクブレーキに改造することができます。
しかし、この方法はおすすめではありません。
ロードバイクもこの方法でディスクブレーキに改造できなくもありませんが、やめたほうがよいでしょう。
なぜなら、ディスクブレーキに対応していないフレームは強度が足りていない可能性があるからです。
ディスクブレーキはフレームのエンド部分にかなりのストレスを与えます。
ですから、通常、ディスクブレーキ対応フレームはこの部分に補強がしてあるのです。
ディスクブレーキに対応していないフレームをディスク化する場合は、フレームの強度が足りているのかどうか、自己責任で改造する必要があります。
最高難易度はシティサイクル
さて、シティサイクルをディスクブレーキに改造したいという人もいなくはないでしょう。
この場合、さきほど紹介したユニバーサルディスクマウントを使えば台座の問題は解決できます。
しかし、さらに問題となるのがホイールです。
ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクの場合はディスクブレーキ対応ホイールが販売されているので、改造する場合はそちらに変更することでディスク化できます。
しかし、シティサイクル用のディスクブレーキ対応ホイールは販売されていません。
この場合は既存のホイールを改造してブレーキディスクを取り付けたり、マウンテンバイクやクロスバイク用ホイールを流用することになります。
いずれにせよ、シティサイクルのディスクブレーキ化はかなりの大工事が必要となります。
ディスクブレーキ改造のまとめ
自転車のディスクブレーキへの改造は、フレームがディスクブレーキに対応しているかどうかで大きく難易度がかわります。
フレームが対応していればパーツを揃えれば可能ですが、フレームが対応していない場合は自己責任で改造しなければなりません。