世界的な自転車メーカーであるキャノンデール。
当然ながら、多くの良い評価や評判があります。
今回はあえてデメリットともいえる悪いところをピックアップして解説します。
自転車の規格
自転車はハンドル、フレーム、ホイール、ブレーキ、変速機、サドル、ペダルが主なパーツとなりますが、これらのパーツは共通の規格が使われていることが多く、他社の自転車からパーツを取って載せ替えるということも可能です。
しかし、キャノンデールは独自規格が多いメーカーでもあります。
このことはメーカーとしての個性を発揮しているとの評価もできますが、メンテナンスの際に問題となることもあるのは悪いところともいえます。
パーツを交換しようとした場合、共通規格の多い他社の自転車ならば、パーツの在庫も多く、すぐに修理ができますが、キャノンデール独自規格のパーツの場合は取り寄せで時間がかかったり、自転車ショップによっては対応できないということもあります。
とはいえ、近年はネット通販で規格対応のパーツの取り寄せも簡単にはなっているので、そこまで悪いところとして大きな障壁とはならないこともあります。
デザイン
キャノンデールのロードバイクはデザイン的な選択肢が乏しいというのは悪いところとしてあげられます。
昨今のロードバイク事情としては、各メーカーがエアロタイプ、軽量タイプ、エンデュランスタイプと使うシーンに合わせて3タイプぐらい登場させることが多くなっています。
しかし、キャノンデールは最近までエアロロードをラインナップしておらず、エアロロード好きの人からはメーカーの選択肢として除外されていました。
2018年にエアロロードもキャノンデールのラインナップに加わり、デザイン的な選択肢も増えてきました。
一方で、キャノンデールはすべてのモデルでオールラウンド性が高いということもいうことができ、ヒルクライムも平地も長距離も一台で済ませたいという人には適したメーカーともなります。
自社製ではない
これはキャノンデールに限った話ではありませんが、昨今の自転車メーカーはOEMしているものが多くあります。
キャノンデールの自転車は全てがキャノンデールの工場で作られているわけではないのです。
キャノンデールはアルミフレームに長けた自転車メーカーですが、そのアルミフレームをすべてキャノンデールのアルミに長けた職人が製造しているわけではないのです。
もちろん、設計はアルミのノウハウをもったデザイナーが行って、製造過程もキャノンデールが品質管理を行っていますが、製造は他社工場で行われていたりします。
ブランド自転車は以前は溶接などの金属加工技術に長けた職人の存在が不可欠でその多くが自社の工場で作られていましたが、近年はカーボンが主流になってきたこともあり、他社工場や、海外の人件費を抑えた工場で作られたりすることが多くなりました。
OEMが決してわるいところとは言えませんが、ブランドにこだわりたい場合はどこの工場で作られているものかなども購入前にチェックしておくと、期待を裏切られることも少なくなります。