入門ロードバイクの定番といえばスペシャライズドのアレー。
しかし、近年のアレーは入門ロードとはいえないほど進化を遂げています。
アレーの特徴についてみていきましょう。
アレーとは
アレーはスペシャライズドを取り扱っているショップには必ずおいてあり、比較的安価な価格で店頭販売されているロードバイクということで、入門者向けロードバイクの定番ともされています。
しかし、そもそもアレーはスペシャライズドが1976年に初めて生産したロードバイクという由緒あるモデルです。
ロードバイクはカーボンとアルミが素材としてよく使われますが、アルミが使われているモデルの型名にはALのアルファベットが頭文字によく使われることがあります。
ALLEZ、アレーもスペシャライズドのアルミフレームロードバイクとなっています。
アルミを選ぶメリット
アレーが入門者向けロードバイクに最適とされるのはアルミフレームという特徴にあります。
まず第一にアルミはカーボンに比べて低コストという特徴があります。
工作難易度が高いカーボンフレームは材料費も人件費もかかるので、コストがかかります。
アルミは溶接などに特殊技術が必要ですが、それ以外は量産でコストを下げられるので製品もカーボンより安価になります。
金銭的なハードルが低いということは入門者にとってメリットです。
もう1つはアルミが丈夫であるという特徴です。
カーボンは硬いという特徴がありますが、同時に割れやすいというデメリットも持っています。
カーボンフレームは落車などで衝撃が加わると割れて使い物にならなくなることがあります。
また、ネジの締めすぎで割れてしまうこともあるので、カーボン部分のネジはトルクレンチなどで締め付けトルクを管理する必要もあります。
もちろん、アルミも落車の衝撃で使えなくなることもありますが、金属にはカーボンと違い、展性延性といった特徴があり、カーボンよりもそのリスクは低くなります。
これらの特徴でアルミフレームがロードバイク入門者にすすめられます。
アレーの種類
アレーはアルミロードですが、単なるエントリーモデルではありません。
その証拠にスペシャライズドはアレーに2つのモデルを展開しています。
アレーにはスプリントというエアロモデルとスポーツというベーシックモデルがあります。
アレースプリントは、スペシャライズドのフラッグシップモデルのヴェンジ譲りの空力で、空気抵抗を最小限に抑えてくれます。
アレースポーツはもう1つのフラッグシップモデル、ターマックのジオメトリーにアルミの特性をあわせて設計されています。
アレーは単なる廉価ロードバイクではなく、スペシャライズドの技術を集めたアルミモデルです。