自転車の後輪ブレーキは実に多様な種類のものが使われています。
今回はそんな自転車の後輪ブレーキについてみていきましょう。
自転車の後輪ブレーキが多種多様な理由
自転車の後輪ブレーキは大きく分けてもリムブレーキとドラムブレーキ、ディスクブレーキの3種類があり、さらに細かく分けると6種類以上に分類されます。
なぜ、自転車の後輪ブレーキの種類が多いかというと、それぞれ、耐久性や整備性、ブレーキの効きやコストなどから最適なものを選んでいるからです。
例えばシティサイクルでは耐久性を重視するためにハブブレーキが主に使われています。
リムブレーキ
リムブレーキは自転車で最もよく使われているブレーキで、細かく分けるとキャリパーブレーキとカンチブレーキ、Vブレーキにわけられます。
制動力はハブブレーキよりもありますが、耐久性や雨天時の制動にデメリットがあります。
ディスクブレーキ
ディスクブレーキはマウンテンバイクによく使われているブレーキで、制動力がとにかく強力です。
しかし、高価なのでシティサイクルなどではほとんど使われません。
強力な制動力と天候などにも左右されない、安定した制動力が魅力です。
基本的な構造としては自動車やオートバイなどに使われているディスクブレーキと同じ構造をしています。
ディスクブレーキはロードバイクにも使われるようになったので、今注目のブレーキといえます。
ドラムブレーキ
ドラムブレーキはシティサイクルの後輪に最もよく使われている種類のブレーキです。
制動力はやや弱いですが、耐久性が高いのでメンテナンスをしなくても制動力を長期間キープできるというメリットあります。
バンドブレーキはドラムブレーキの中でも安価で広く使われているブレーキです。
しかし、長年使用するとキキーという不快な音が鳴ることがあります。
その不快な音を抑えたブレーキとしてサーボブレーキがあります。
バンドブレーキと同じような構造ですが、不快な音鳴りをかなり軽減しています。
さらに制動と耐久性を高めたものにローラーブレーキというものもあります。
ローラーブレーキは高性能なので電動アシスト自転車などの後輪ブレーキによく使われているます。
自転車の後輪ブレーキのまとめ
自転車の後輪ブレーキにはリムブレーキやディスクブレーキ、ドラムブレーキと多くの種類が使われています。
シティサイクルによく使われているものはドラムブレーキで高い耐久性があります。
ドラムブレーキの中でもバンドブレーキは長期間使うと不快な音鳴りがすることがあります。
サーボブレーキやローラーブレーキは音鳴りを軽減したブレーキなので、シティサイクルを購入する際には参考にするとよいでしょう。