ロードバイクの初心者が、ある程度自転車に慣れてきたらトライすることにペダルをビンディングに変えるということがあります。
ただ、ペダルを靴と固定できるビンディングに変えると、全体のポジションも見直す必要が出てきます。
ビンディングペダルがポジションに与える影響を見ていきましょう。
ビンディングはクリートポジションが重要
靴とペダルを固定してしまうビンディングペダルでは靴につけるクリートというパーツのポジションがとても重要です。
クリートは結構調整幅が広く、つま先側から土踏まず側、内側から外側、取り付け角度が調整可能です。
基本的なクリートのポジションは足の拇指球の位置と言われていますが、最近は土踏まず側に寄せてクリートを取り付けるということがトレンドになっていたりもします。
クリートのポジションは個人差もあるので、前よりのポジションや後ろより、左右よりなどいろいろ試行錯誤して自分にベストの位置を探ることが大切です。
クリート位置を変えると全体のポジションにも影響
クリート位置は前後左右にセンチメートル単位で調整が可能です。
ロードバイクのポジションはミリ単位で調整をするので、クリート位置が動けば、全体のポジションも調整することが必要となります。
クリート位置が前後すると、サドル位置も前後しますし、それに合わせてハンドルまでの距離も調整が必要です。
ただし、クリートの位置はなかなかすぐには決まりません。
膝や足首の痛み、左右差など様々な影響を考慮する必要があります。
だからと言ってクリート位置を変えるたびに全体のポジションを見直すのは面倒です。
ロードバイクは、サドルの座る前後位置を変えたり、ハンドルの持つ位置を変えることである程度のポジション調整ができます。
クリート位置が決まるまでは、そういった工夫で調整してもよいでしょう。
サドル高にも影響
ロードバイクのサドル高は股下×係数で算出されるので、クリート位置ではポジションは変わらないようにも思えますが、そうでもありません。
まず、ビンディングペダルは通常のペダルとは厚みが変わります。
メーカーごとにも厚みが違うので、ペダルの厚みに合わせてサドル高も微調整する必要があります。
さらに、ビンディングペダルに合わせて使うロードバイク用のシューズは底が固く、足首の角度にも影響を与えるように設計されているので、足首の角度が変わることでサドル高にも影響がでます。
計算で出て来るサドルの高さはあくまで目安です。
腰の動きや、足の痛みなどに合わせて、ビンディングペダルに変えたらサドル高も微調整しましょう。