自転車の盗難は全国で毎年30万件近く発生してるという数字があります。
そして自転車に乗る2割の人が盗難を経験しているというアンケート結果もあります。
自転車を盗まれないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
切れないチェーンはない
矛と盾の話ではありませんが、絶対に切れないチェーンロックはありません。
そして残念ですが、市販されている自転車の鍵の多くはは窃盗集団の手にかかれば数分、数秒で破壊されてしまいます。
もちろん、バイク用の鍵で大型工具を使わないと切れない鍵もありますが、重いので自転車で持ち運ぶには不向きです。
つまり、自転車を盗まれないようにするには止める場所と止め方に注意するしかないのです。
盗まれない駐輪方法とは
自転車を盗まれないようにする駐輪方法として「地球ロック」が有名です。
地球ロックとは、電信柱やガードレールなどの固定されたものと自転車をチェーンなどで繋いでロックして盗まれないようにするというものです。
ただし、これにはコツがあって、チェーンが地面から離れるように巻くことがポイントです。
地面に近いと、チェーンを切る工具が使いやすくなってしまうのです。
盗まれないように駐輪する場所としては、「衆人環視」か「防犯カメラ」がポイントです。
みんなが見ている場所であれば工具を使うことができませんし、防犯カメラのある駐輪場であれば、もし盗難されても犯人をみつけやすくなります。
間違っても路地裏なんかに自転車を止めてはいけません。
IoT(モノのインターネット)で盗まれない自転車に
最新の盗難対策としては、IoTを使ったものがあります。
盗難された自転車をビーコンで追跡可能なものや、自転車の異変を感知してスマホにアラートを送って知らせてくれるガジェットなどが開発されていますます。
ただ、これらは高価だったり、手に入りにくいという難点があり、まだまだ普及段階にあるとは言えません。
手っ取り早いITを使った盗難対策としては、古いスマホに格安SIMを入れて、振動を検知するアプリや位置情報を送信できるアプリをインストールしたものを自転車に隠しておくという方法もあります。
保険にお願い
IoTに自転車盗難撲滅への希望の光が見えていますが、普及まではまだまだかかりそうです。
そこで、自転車を盗まれても原状復帰できるようにするには保険の力を借りるというのはどうでしょう。
昨今、自転車の損害賠償保険が広まりつつありますが、盗難保険もいくつか存在します。
最も手軽なものは販売店で販売時に付帯する盗難保険です。
自転車ショップや量販店では盗難時に一定額を保証する盗難保険を用意しているところがあります。
また、購入後にも入れる盗難保険もいくつかあります。
自転車の盗難確率は20%。
自転車盗難保険の保険料は年間7~10%が相場。
この金額を高いと見るか、安いと見るかはユーザーのライフスタイルに左右されるところです。