ロードバイクのホイールは剛性が重要とよく言われます。
そもそもホイールの剛性は走りにどのような影響をあたえるのでしょうか。
グニャグニャホイールでは走れない
ロードバイクのホイールがグニャグニャだと想像してみましょう。
グニャグニャのホイールだと、地面とタイヤの接地面積が増えてコーナリングのグリップは良さそうです。
また、路面とのギャップも吸収してくれるので乗り心地もよさそうですよね
しかし、グニャグニャだと、ペダルを回しても、ホイールがヨレてしまってうまく回ってくれないでしょう。
もちろん、実際に剛性が低いホイールといっても、グニャグニャではありませんので、そこまで顕著にこれらの現象は起きませんが、似たような現象が起きます。
剛性の低いホイールは、グリップ感や乗り心地はよくなりますが、駆動力を伝達するときにロスが生じてしまいます。
高剛性でカチカチのホイールは跳ねる
ロードバイクのホイールが高剛性でカッチカチだど想像してみましょう。
ペダルを回した分だけ伝達ロスなくホイールが回転してくれるので、ぐんぐん進んでくれます。
一方で、小石を踏んだだけでも、すぐにロードバイクが跳ねてしまい、コーナーでは不安定になってしまいます。
剛性の高いホイールは推進力をロスなく伝達できますが、跳ねやすく不安定になる傾向があります。
ホイール剛性はバランス
ロードバイクのホイール剛性はバランスを考慮して設計されています。
剛性を高めには、リムを高くしたり、太くする必要があるのでホイールはどうしても重くなります。
しかし、駆動力をロスなく伝達するには高い剛性が必要です。
このメリット・デメリットをうまくバランスをとって設計されているのです。
坂道を登るには軽量ホイールが必要ですが、平地で高い巡航速度をキープするにはロスなくパワーを伝達できる高い剛性が必要です。
ロングライドでは登りも平地もこなせる剛性と快適性のバランスが必要です。
ロードバイクのホイール剛性は乗り方によって求めるものが変わってくるのです。
ロードバイクの剛性と体重
ロードバイクの剛性は体重とも関係します。
ヒルクライム用の軽量ホイールは剛性が低くなってしまうので、体重が重い人が乗るとホイールがたわみすぎるということもあります。
ホイールがたわみすぎると、スポークが切れたりなどのトラブルにもつながります。
ロードバイクでは体重制限のあるパーツがいくつか存在します。
ホイールにも体重制限があるものもありますし、体重制限がないホイールを買うとしても体重が重めの人は剛性の高いホイールを選ぶとよいでしょう。