自転車に乗れない大人は意外と多くいます。
日本は家庭の自転車保有率が80%を超え、自転車に乗れないと恥ずかしいというような風潮がありますが、子供の頃に練習をせずに、そのまま大人になったという人は実は少なくありません。
大人になって自転車の練習をしようにも、補助輪付きの大人用自転車なんてありませんし、そもそも、大人になって傷だらけで自転車の練習をしたくないという人もいることでしょう。
今回は大人が簡単に自転車に乗れるようになる練習方法をご紹介します。
自転車は倒れにくい乗り物
子供の場合、なんとなく自転車に乗れるようになったという人は多いですが、自転車に乗れない大人の場合は理詰めの方が脳に受け入れやすい場合もあります。
まずは自転車とは倒れにくい乗り物であるということを理解しましょう。
自転車の回転する2つの車輪にはジャイロ効果と呼ばれる力が働き、なるべく倒れないようにする力が働きます。
つまり、ある程度のスピードで車輪が回転していれば、無理に力を加えたりしなければ自転車は倒れにくいようになっているのです。
これは回転する独楽が倒れないことと同じです。
逆に言うと、回転が落ちる、つまり自転車のスピードが落ちると倒れやすくなります。
自転車に乗れない人は力んで不要な力を自転車に加えてしまっているのです。
さらに、倒れないようにする力は重い物体の方がより強く働きます。
なので、初めての自転車はロードバイクのような軽量自転車より、シティサイクルのようなガッシリとした自転車の方がよいでしょう。
まずは基本動作をマスター
自転車に乗れない大人が自転車に乗る練習のスタートしては、基本的な自転車にまたがるという動作をマスターすることからはじめます。
できれば自転車のペダルを外してください。
自転車購入時にショップで外してもらうか、付属の工具などで外すことができます。
ペダルを外した方が、足が付きやすく、転びにくくなります。
自転車に跨ったら、足で蹴って自転車を前に進める練習をします。
ある程度進んだらブレーキをかけて足をつきます。
スピードを出す必要はありません。
前に進むということと、ブレーキをかけて足をついて止まるという動作を覚えてください。
坂道でバランスを身につける
次に緩やかな坂道に移動します。
坂道をゆっくり自転車で下る練習をします。
転びそうになったらブレーキをかけて足をつきます。
ある程度のスピードで自転車が安定する感覚を掴んでください。
このときもペダルを外してあればすぐに足がつけるので安心でしょう。
あとは漕ぐだけ
ここまでできたらあとはペダルを回して進む練習をするだけです。
最初はある程度足で蹴って、自転車が安定するスピードまで加速してからペダルに足を乗せると安定しやすくなります。
その後、ペダルを回してあげれば自転車に乗れない大人でも驚くほど簡単に自転車に乗れるようになっているはずです。